耳の奥で悲鳴が絶えない。
 悪夢の中で炎は燃え盛り、遂には闇すら焼け落ちる。

 駆け寄ろうともがき、何かから足を踏み外して目覚めた。
 震えているのは、跳ね除けた毛布のせいか。
 それとも。